
いや、休めへんて。
学校はみんな大変やねん、めちゃくちゃ忙しいねん。
病休の先生、育休の先生、講師の先生もいるから
平日に年休なんて、病休なんて、そんなことできひん!
そんな声をよく聞くけど、
「休む」「頑張る」バランス取る方が、辞める先生が減るかもしれんなぁ。
教員として20年以上働いてきましたが、その中で病気休暇や育休を取る先生がいて、その分自分の負担が増えてしんどいなぁ…と思ったことがあるのも正直な気持ちです。
2024年度は教員の働き方改革や教員不足、教員採用試験の低倍率がよくニュースでも取り上げられましたが、
2025年3月に病休から退職や早期自己退職も昨年度より増加しています。このままではますます学校の先生不足や現場の先生の負担が増えていくことは止められなくなっている状況です。
こんな状況だからこそ、私は先生方に、病気休暇を取る勇気を持ってほしいなと思っています。
私自身、長い教員生活の中で2回病気休暇を取りました。休むときは、周りに迷惑をかけてしまうことに罪悪感でいっぱいでした。
でも今振り返ると、無理して職場にいる方が周りに迷惑をかけていたかもしれないな、と思います。そして、そのまま自身の生活もまともに送れないほど体調を崩して体力する方がよくないと思います。
もちろん、学校は常に人手が足りない現場ですし、人がいる方が助かるのは確か。
でも、病気休暇を取る先生って、先生であることと自分であることのバランスが取れなくなってしまった状態なんですよね。
そんな状態で無理して頑張るより、しっかり休んで元気になった方が、結局みんなのためにもなるんじゃないかなと思うんです。
先生の心と体を守るために、具体的にどんな休み方ができるのか、お伝えします。
1. 年休
心や体の不調(熱や腹痛など)があって、1日休めばなんとかなるなら、年休を取るのも一つの方法です。
担任していたり、教科を担当していたりすると、どうしても気になってしまうとは思いますが、子どもたちに笑顔で向き合えないくらいしんどい日は、無理せず年休を使うのも大事なこと。
私自身も20年以上勤めていて、年休で休んだのはほんの数回ですが、
「どうしても無理!」
という日は朝に学校へ電話をして年休を取りました。
休んだ日は、せっかくの時間なので、思い切って自分を大事にすると割り切ることも大切だと思います。
2. 7日間までの病気休暇
7日間までは、医師の診断書がなくても、病院の領収書があれば病気休暇を取得できます。(自治体によって違うこともあるので、一度確認してみてくださいね。)
1週間しっかり離れてみて、心や体が元の状態に戻るなら、それが一番。教員の仕事は日々ストレスが多いので、この制度もうまく活用して、自分を守る選択肢を持っておくことも大切だと思います。
3. 90日間の病気休暇
90日間(約3カ月)の病気休暇は、医師の診断書が必要ですが、お給料は満額支給されます。心身ともにしっかり休養した方が良い場合、この期間を使うのも一つの方法です。
このときに気を付けてほしいのは、職場の連絡にできるだけ対応しないこと。
真面目で責任感の強い先生ほど、休んでいる間も職場からのLINEや電話に対応してしまい、結局しっかり休めず病状が長引いてしまうことが多いようです。

校長先生や教頭先生からの人事や病状の確認には対応する必要がありますが、それ以外は、しっかり休むことを優先してくださいね。
4. 1年間の病気休暇
この場合、2人の医師の診断書が必要になります。特に、心の不調で休む場合は、公的な病院の医師の診断書が必要になります。
公立や国立の病院となるので、ちょっと不安に感じるかもしれませんが、私の周りでは「診断書を書いてもらえなかった」という話は聞いたことがありません。

公的な病院の先生は、この手続きに慣れていることが多いようです。
ただ、予約が取りにくい病院が多いので、早めに準備しておくと安心ですね。
この1年間も、お給料は満額支給されます。その後、病気休職として3年間お休みできる自治体が多いようです。病気休職になると、教員という立場は保証されますが、お給料は2年目、3年目と6割程度になると聞いています。
生理休暇
学校の風土にもよると思いますが、そんなことは気にせずで大丈夫だと今だから言えます。
生理休暇という制度があることは知っていましたが、私が今までいた学校で生理休暇が話題に上がることもなく、取っている先生にも出会うことがなかったのですが、
異動した学校では、ほぼ全員の女性の先生が当たり前に生理休暇を取られていて、管理職も他職員も対応に慣れておられていました。
例えば、朝起きて生理痛がひどかった場合、男性の管理職に伝えるのは伝えにくいかと思います。そんなときは、「体調不良でお休みします。」と伝え、後日、生理休暇でお休みの届けを出せば問題ありませんでした。
授業があったりどうしても外せない仕事があるときは、夕方から生理休暇を取得することも可能です。
私も生理痛くらいでと思って、ロキソニンを飲んでは体をごまかしていましたが、生理痛がきついということはそれだけ心身が疲れているのだと思います。無理をせず、生理休暇を取ることが、これからの女性教員が働き続けられる環境を作ることにもなるかと思っています。
復帰への不安
病気休暇からの復帰って、すごく勇気がいると思います。
でも、休むときに勇気を出して休んで自分の状態に戻せたのだから、きっと大丈夫!
私の周りでも、しっかり休んで元気になって戻ってきた先生は、その後も楽しく仕事を続けておられます。焦らず、自分のペースで、元の自分に戻るまでゆっくり休むことが何より大事なのかなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
明日が少しでも良い日になりますように!