私は教員、学校の先生を20年以上続けてきました。フルタイムで働きながら私には娘が2人いて、産休、育休、子育てしながら慌ただしく毎日を走り続けてきました。
そうすると何度も、今のこの状態で定年まで行く? それで本当に私の人生、大丈夫?って
「辞めようか、続けようか、迷う」葛藤の波が押し寄せてきていました。
男性教員の育児休暇取得も普通になったし、
時短勤務を取ってる女性教員も多くなってきたけど、
やっぱり母親(女性)に押しかかる負担は平等ではない気がしていて。
学校という職場では平等に仕事を任されて、お給料もちろん男女の違いはないのだけれど
フルタイムで子育てしながら、はやっぱりなかなか大変で。
辞めよっかなー、もう無理かなー、の葛藤の波がどんな時にやってきていたか、私の今までの『波』4選をご紹介します。
『育休から復帰するとき』
子どもが産まれて育休をとって、やっと子どもとのペースに慣れたころに、このまま、この生活を続けようか、職場に戻ろうかめちゃくちゃ葛藤しました。
復帰しないで働き方を変える友だちも、けっこう周りに多くって。一人目のときは、すぐに2人目がほしいこともあり、余計に悩みました。
『戻ってもすぐ休みに入ったら迷惑かけるしなぁ』
『今の職場だったら復帰への配慮もしてもらえるかな』
『こんなブランクあって授業できる?』
かろうじて朝起きて、かろうじて服を着替えている、育休中の私が社会復帰できるのか、
そして何より、愛おしいわが子は、お母さんがそばにいる生活のほうが成長に良いんじゃないかな、
と悩みまくりました。
でも、とりあえず復帰してみて、ダメだったらそれから考えよう!と
辞める波をなんとか乗り越えてしまいました。
今、思うと職場のみなさんも大歓迎してくれたし、
『子どものお迎えあるやろ、はよ帰り。』
『私も若いとき、先輩の先生がやってくれててん。』と
復帰後めちゃくちゃ周りの先生に恵まれました。
『子どもの参観や行事に仕事で行けないとき』
年々、世間の子育てに対する風潮が変わってきてるので、参観や行事で休む!と言って、休めないことはないかなぁと思います。
でも、
『どうしても抜けられない会議』
『自分が準備してきた授業』
『変わりが効かない出張』
職場都合なのか自分都合なのか、わからなくなるけど、参観や行事に行けない!ということが何度かありました。
そんなとき、
『何のために働いているんだろう』
『自分の人生の優先順位ってなに?』
って、辞めたい葛藤の波が表れていました。
わが子に何とも申し訳ない気持ちにかられ、
あー、もう、やっぱりフルタイム続けるの、無理かもとなっていました。
でも、この葛藤の波は年数を重ねていくごとに母としての
『私は何が何でもわが子の優先』思考が強力になっていき、
なんなら、
『何か言われたら辞めてやる!』とこの波も乗り切れるようになっていきました。
というか、学校行事が思っている以上に多い!笑
小学校は月1ペースで参観日あるし、中学校は土日に部活の大会応援あるし。家庭訪問、個人懇談や学級懇談とか。
『オンラインでも参観でも可』にしてくれたら、もっと参加しやすいのにと思っています。
『子どもが学校に行かない、行けないとき』
子どもが体調を崩して、学校に行けないとき、子どもの年齢にもよるかと思いますが、あー、仕事がなかったらなぁ、ゆったり一緒にいてあげたいなぁ、と思います。
とくに、子どもの心がしんどくって、学校に行かない、行けないとき。
一緒に何かをする!ってわけではないけれど、
お母さんが家にいる、お母さんと家にいる、安心感に包んであげたい、って心が痛かった。
学校に行かない、行けないの、が、
1日、2日なら、年休使って対処したら良いと思うけど
1週間、1か月ってなってくると
仕事辞めようかな、の波は、大きく、荒れて、何度も母の心をかき乱していきます。
『働いていたら、子どもの心に寄り添えないのか?』
『母と一緒に家にいたら、子どもは元気になっていくのか?』
答えのでない難問に、仕事なのか、子育てなのか、自分自身なのか
母の葛藤は容易ではありませんでした。
『転職するなら今しかないかもと焦る』
30代では、年齢を重ねると転職が難しくなると、焦ります。
40代では、体力的にも精神的にも、大きな舵をきるには今しかないかもと、焦ります。
そして、
40代後半になると、このままフルタイムでこの職場で、本当に私の人生このままで終わっていいの?と、焦ります笑
どんなにやりがいがあっても、楽しい職場であっても
母だって、年齢とともに、心も体も変化していきます。
なので、こういうときは、転職サイトにとりあえず今の自分の状況を登録してみて、フルタイムだったら、パートだったら、どんな感じの収入になるのか、働き方になるのか。
イメージトレーニングをするつもりで転職サイトを見てみると、意外と世界が広いことに気づかされました。
それと、今の自分の働き方のメリット・デメリットもネット上の情報にはなるけど、見えてきて、転職サイトだけでだいぶと良い気分転換になりました。
結局のところ、、、
女の人は、生きていく中で、いろんな役割を持ちます。
母であったり、職場の役割であったり、妻であったり。
うまくバランスが取れるように、ライフステージによって、
私にとって一番形を変えやすいのが
『仕事』だから、きっとこんなに『辞めようか、続けようか』悩むんだと思います。
そう思うと形を変えやすいのだから、いつでも変えていいものなのかもしれない
今思うと、子育て中こそ福利厚生がしっかりしている教員のフルタイムは
『最高!』でした。
フルタイムで頑張るお母さん先生が読んでくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの『明日のキラリ』になると幸いです。