
卒業式って先生たちもお祝いの気持ちで
晴れやかな服装するでぇ。
先生たちがどんな服着てるか、伝えるね。
教員の卒業式の服装
卒業式は、子どもたちにとっても、私たち教員にとっても特別な日です。特に女性教員の場合、服装に気を使うことが多いですよね。今回は、私が経験してきた卒業式の服装についてお話しします。
きちんとした服装が子どもたちの学びになる
私が大変お世話になった、おしゃれで素敵な女性の先生が、教頭先生をされていたときのことです。その先生から、
「学校にはさまざまな家庭環境の子がいる。だからこそ、式のときにきちんとした服装を教師がすることで、その子たちの学びになる」
と教えていただきました。その言葉が、ずっと心に残っています。実際、スーツを着た大人を見る機会が少ない子もいます。卒業式は、教師自身が身だしなみを整え、子どもたちにとって特別な場であることを示す機会でもあるのだと感じています。
1. 袴を着る場合
6年生担任の女性教員は、袴を着ることが多いです。私も最初はレンタルするか迷いましたが、何度も着る機会があると考え、購入しました。これが大正解!
6年生担任をさせていただくたびに、袴を着ることで「特別な日」を迎える気持ちが一層高まりました。
大人になって袴を着る機会はそう多くありませんが、教員だからこそ味わえるものだと思います。卒業生との思い出も、より深まるように感じます。
卒業式前は担任としてめちゃくちゃ忙しく、前日も遅くまで仕事に追われることが多いですが、それでも当日の朝、袴を着付けてもらい、ヘアセットを整えて式に臨むと、「よし、子どもたちを送り出そう!」と気持ちが引き締まります。
また、袴の色にもこだわりました。私は、子どもたちに小学校という場所をふるさとのように思ってほしいという思いから、淡い黄色と落ち着いた桃色を選びました。この色が、卒業式を温かく、優しい雰囲気にしてくれたように感じます。
2. 担任でない場合の服装
6年生の担任でない場合、女性教員は礼服を着ることが一般的です。多くの先生が、黒やネイビーのスーツにパールのネックレスやイヤリングを合わせ、胸にはコサージュをつけていました。
明るい色のスーツを着られる方や、袴を着られる方はおらず、
「厳かな式にふさわしい服装」という意識を持たれている先生が多かった印象です。
3. 靴とストッキングの選び方
卒業式の日は、普段の上履きではなく、式にふさわしい靴を履くようにしていました。
ヒールがあるフォーマルな靴を選ぶ先生もいれば、長時間立っていることを考えて、ローヒールや歩きやすいパンプスを選ぶ先生もいました。
また、ストッキングは肌色が一般的ですが、卒業式は寒い時期に行われることが多いため、黒タイツを選ぶ先生もいらっしゃいました。
4. 式後の着替えと片付け
卒業式が終わると、次は片付けが待っています。午前中で式が終わっても、その後は教室の片付けや会場の撤収作業があり、意外と忙しいものです。
五年生の子どもたちが、準備の段階から本当に大活躍してくれるので、力仕事はあまりありません。しかし、片付けは教員だけで行う部分も多く、ここがなかなか大変です。
そのため、式の後は動きやすい服装に着替えることが必須。私も、式が終わるとすぐにスーツや袴から動きやすい服装に着替え、片付けに取りかかっていました。
卒業式の余韻に浸る間もなく、バタバタと時間が過ぎていきますが、それでも式の感動が残っているうちは、「よし、頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。
まとめ
卒業式は、子どもたちの新たな門出を祝う大切な日。だからこそ、私たち教員も、服装を整え、厳かな雰囲気を大切にしています。
袴を着ることで感じる特別な気持ち、礼服を選ぶことで伝わる式の格式、そしてその後の片付けまで含めて、卒業式は教員にとっても忘れられない一日になります。
これから卒業式を迎える先生方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。