教員の人事異動について:20年以上の経験から気を付けていたこと

教員時代
うさぎ
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子どもたちもクラス替えでそわそわすると思うけど

先生たちも、来年の自分どうなるんやろう?って

そわそわすんでー。

毎年2月から3月にかけて、学校の先生たちはそわそわする時期を迎えます。「異動になるのか」「どの学年を担任するのか」「誰と組むことになるのか」——そんな不安や期待が入り混じる時期です。私自身、20年以上教員をしてきましたが、この時期にはいつも気を付けていたことがあります。今回はそのポイントをお伝えします。

1. 人事は最終的に学校長が決める

教員の異動や校内人事は、最終的に学校長が決定します。家庭の事情、異動の希望、どの学年を持ちたいか、どんな役割を担いたいかなど、さまざまな思いを持つのは当然です。また、「この先生とは意見が合わない」「違う学校で新しいチャレンジがしたい」などの気持ちが出てくることもあります。しかし、大切なのは これらの希望や悩みは、学校長にだけ伝えること です。

他の先生に話すと、「良かれと思って」話が広まり、結果として予期せぬ形で人事が変わることもあります。自分の本当の気持ちは学校長に伝え、あとは学校全体のバランスを考えて配置してもらうのが最善です。

2. 希望ははっきり伝える

若い頃は「希望は特にありません。一任します」と言っていましたが、長く働くうちにそれではいけないと感じました。教員としてどんなキャリアを積みたいかを考え、希望をしっかり伝えることが大切 です。

  • 担当したい学年(低学年・高学年など)
  • 担いたい役割(生徒指導、特別支援、道徳、教科主任など)
  • 挑戦したいこと(新しい教育法、研究テーマなど)

自分のキャリアを見据え、適切な希望を伝えることで、より良い環境で働くことができます。

3. 不安になりすぎず、春休みを楽しむ

実際、校内の人事が正式に分かるのは 3月末か、学校によっては4月初めの職員会議 ということが多いです。そのため、どれだけ考えてもすぐに結論が出るわけではありません。私は「不安になっても仕方がない」と割り切り、春休みはリフレッシュする時間にしようと考えるようになりました。

ただ、たとえば、3月中に校長先生から次に勤務する学校や学年、一緒にペアになる人を告げられたとしても、楽しい春休みにランチに行ったりした席だったとしても、決して言わない方が良い!です。

長い教員人生を経験してきた私は、ちょっとした一言が、思わぬ展開になるのを、何度も見てきましたので、お気をつけくださいね。

まとめ

  • 異動や校内人事の希望は、学校長にだけ伝える。
  • キャリアを考え、持ちたい学年や役割をはっきり伝える。
  • 人事発表まで不安になりすぎず、春休みを楽しむ。

この時期は誰しも落ち着かないものですが、焦らずに自分の気持ちと向き合いながら、新年度に向けて前向きな気持ちで過ごせるといいですね。